トップページ




 Multiage Classroomとは、複数学年の子供たちが共に学ぶ学習スタイルのことで、年齢や文化、学力、家庭環境などの異なる子供たちによる構成を基礎とするものです。この学習スタイルでは、それぞれの子供たちは、単に教師からの指導だけでなく、共に学ぶ年齢や能力の異なる複数の児童同士が、教えられ、同時に教えるという相互学習の機会を持つことができます。
 おそらく認可校としては日本で初めて本校が採用したこの教授法は、近年、欧米の初等科教育現場で、その様々な成果の大きさが最も注目を集めているもので、その利点は、「個々の能力への適切な指導の実現」や「継続的・発展的学習の強化」、「多様性への理解の促進」等々、数多く確認されています。この教授法が成果を引き出す第一の条件となるのは、やはりクラス規模の面で、1クラスルームあたり30〜70名に教師3〜4人の割合が理想とされています。第二は、「相互扶助や異なる他者の授入」を積極的に肯定し評価する基礎となる考え方や価値観、そしてその共有が成立条件となっています。個人の断片的能力だけを伸ばす「才能教育」との大きな違いがここにあります。

learningcenter.png