三育学院中学校の男子寮「カナン寮」の名称は、旧約聖書の出エジプトの物語に出てくる地名からとられました。
モーセに導かれてエジプトを脱出したユダヤの民が目指した「乳と蜜の流れる土地」（出エジプト記3章8節）と謳われた神の約束の地、それが「カナン」です。
キリスト教社会では理想郷といった意味でも使われることのある地名でもあります。
寮生活を通して目指すべき理想の姿を追い求めていってほしいという願いが込められています。
三育学院中学校の女子寮「シャロン寮」の名称は、旧約聖書の「シャロンのばら、野のゆり。」(雅歌2章1節)からとられました。
イスラエルのシャロン地域は、地中海に面した肥沃な平原で、砂漠の多いこの地域にあっては、花が咲き草木が生い茂る特別な場所でした。
「シャロンの野は羊の群がるところ」（イザヤ書65章10節）と言われており、「シャロン」もキリスト教社会における理想郷を意味する言葉となっています。
その地に咲く白い可憐な『シャロンのばら』は純潔の象徴として扱われています。
寮生活を通して美しい心を備えた人物に育ってほしいという願いが込められています。
